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箱根駅伝の全国化はなぜ必要なのか?青学・原晋監督の提言に賛否両論!

1年で一番つらい日」箱根駅伝エントリー選手16人から"非出走6人"を選ぶ監督の苦悩 1000人のエリート選手が裏方で献身 | PRESIDENT  Online(プレジデントオンライン)

箱根駅伝は、日本の長距離界をリードする名門大会として、多くのランナーとファンから熱烈な支持を受けています。

しかし、この大会は関東学生陸上競技連盟関東学連)に加盟する大学のみが出場できるという制約があり、その全国化の議論が続いています。

来年1月に開催される第100回大会は、全国の大学が招待される記念大会として行われますが、その先の全国化は未定です。

この問題について、青学大陸上競技部の長距離監督である原晋氏(56)の提言が賛否両論を巻き起こしています。

テレ朝POST » 青学・原晋監督、きっかけは“日本の教育への疑問” 選手によって使いわける“ツンデレ育成法”

 

 

全国化のメリット

原晋監督は、箱根駅伝の全国化には以下のようなメリットがあると主張しています:

  1. 箱根駅伝は、日本最高峰の長距離競技大会であり、全国のランナーが目指すべき舞 
  2.  台である。        
  3. ②全国化により、日本長距離界の底辺が広がり、競争力が向上する。
  4. 進学校や地域に依存せず、実力主義の公平なシステムが確立される。
  5. ④全国化により、箱根駅伝の創設者である金栗四三氏の理念に立ち返ることができる
  6.   

これらのメリットを詳しく見てみましょう。

 

①最初に、箱根駅伝は日本最高峰の長距離競技大会であり、全国のランナーが目指すべき舞台であるという点です。

現行のルールでは、箱根駅伝に出場するためには関東学連に加盟する大学に進学する必要があり、これが一部のランナーにとってハードルとなります。

全国化を実現すれば、全国の若手ランナーにとって箱根駅伝が目指すべき大会としてより身近になるでしょう。

②次に、全国化により日本長距離界の底辺が広がり、競争力が高まるという点です。

現在、大学駅伝の上位校はほとんどが関東の大学です。これが長距離競技の発展において他地域の大学に不利な状況を生んでいます。

全国化により、地方の大学も競技の質を向上させ、国際競技レベルのランナーを輩出する機会が増えるでしょう。

③また、全国化により進学校や地域に依存せず、実力主義の公平なシステムが確立されるというメリットも挙げられます。

現行の制度では、関東学連加盟大学に進学した選手が有利ですが、これが全国化によって変わるでしょう。選手たちは実力を証明する場で競い合い、誰もが公平なチャンスを持つことができます。

④最後に、全国化によって、箱根駅伝の創設者である金栗四三氏の理念に立ち返ることができるという点です。

金栗四三氏は、日本初のオリンピック選手として活躍し、その後も長距離ランニングの普及に尽力しました。

箱根駅伝を創設する際、「世界と戦える日本のランナーを育てる」という理念を掲げました。

しかし、現在の箱根駅伝は関東地域限定となっており、国際競技に挑む機会が限られています。

全国化によって、金栗四三氏の理念に再び応えることができるかもしれません。

 

全国化のデメリット

一方で、箱根駅伝の全国化には以下のようなデメリットも指摘されています:

箱根駅伝関東学連主催の大会であり、歴史や伝統を尊重すべきである。

②全国化により、既存の関東勢が出場機会を奪われる可能性がある。

③遠征費用や宿泊費用が増加するため、経済的な負担が増加します。

④ 全国化により、既に存在する全日本大学駅伝との差別化が困難になる可能性がある。

 

これらのデメリットについても詳しく見ていきましょう。

 

①最初に、箱根駅伝関東学連主催の大会であり、歴史や伝統を尊重すべきだという意見があります。

箱根駅伝1920年に始まり、その間に様々な困難な状況を乗り越えてきました。箱根駅伝は関東の大学間で繰り広げられる競争の歴史と伝統を持っており、これを守るべきだとの主張が存在します。

全国化が実現すれば、この特色や伝統が失われる懸念があります。

②次に、全国化により、既存の関東勢が出場機会を奪われる可能性があるという点です。

現行のルールでは、関東学連に加盟する大学から上位20校が箱根駅伝に出場できます。

しかし、全国化により、関東以外の地域の大学も出場資格を持つことになります。これは関東勢にとって激しい競争を意味し、特に下位の大学は出場機会を失う可能性が高まります。

これが関東勢のモチベーションや活力に影響を及ぼす可能性があります。

③さらに、全国化により、遠征費用や宿泊費用が増加するため、経済的な負担が増すことが懸念されています。

現在、箱根駅伝は関東圏内で行われており、大学は比較的低いコストで選手を送り込むことができます。

しかし、全国化により、地方の大学は遠征費用や宿泊費用を負担しなければならなくなります。

特に予算が限られている大学にとっては、これが財政的な負担となり、参加意欲を減退させる可能性があります。

④最後に、全国化により、既に存在する全日本大学駅伝との差別化が困難になる可能性があります。

全日本大学駅伝は、箱根駅伝とは異なる特色を持つ大会で、日本一を決める大会として位置づけられています。

しかし、箱根駅伝も全国化が実現すれば、形式的には似たような大会となるでしょう。

このため、両大会の個性や存在意義を保つことが難しくなり、ファンやメディアの注目が分散する可能性があります。

まとめ

箱根駅伝の全国化には賛否両論があり、様々なメリットとデメリットが存在します。

この議論は、箱根駅伝の将来についての方向性を決定する重要な選択であり、慎重に検討されるべきです。

来年の箱根駅伝の成功の是非が、この議論を加速させるかもしれません。

どのような形に進化するにせよ、箱根駅伝は日本の長距離競技の発展に貢献する重要なイベントであることは間違いありません。

皆さんの意見はどうでしょうか?

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

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